企業視察を実施しました

 任意団体ヴィープス(木原一裕チェアマン)は6月27日、毎年恒例の人気企画「企業視察」を実施しました。今年訪問したのは、福岡県久留米市の大手ラベル印刷会社、㈱丸信さまです。

 当日は東京、静岡、新潟、大阪、愛媛と福岡県内からも参加者が現地に集合。約2時間にわたって各工場の見学とともに意見交換を実施いたしました。また研修会終了後は、平木社長のお力添えによって久留米市内で丸信さまの社員の方も交えた懇親会を実施。ヴィープスとしては10年以上振りとなる福岡研修会でしたが、今回も大変実りある機会となりました。

早速、以下運営委員会による企業視察リポートをお伝えします。

■「印刷会社」の枠を超えて──株式会社丸信の工場見学で見た未来のものづくり
 先日、福岡県久留米市に本社を構える株式会社丸信を訪問し、工場見学の機会をいただきました。
シール印刷やパッケージ製造の現場を間近で見学し、さらに平木社長からの会社説明を通じて、単なる印刷会社にとどまらない丸信の多角的な取り組みに触れることができました。

■圧巻のシール印刷ライン──15台の平圧機が並ぶ光景
 工場に足を踏み入れてまず目を奪われたのは、15台もの平圧式印刷機が整然と並ぶシール印刷ライン。
平圧印刷機の設置台数が徐々に減っている中で、ここまでの台数がフル稼働している様子は今後もう見ることのできない貴重な光景なのかもしれません。

■自動化が進むパッケージ加工──オフセット印刷と箱折り機
 次に案内されたのは、パッケージ製造の工程。ここでは、ハイデルベルグ社製のオフセット印刷機や、箱を自動で折り込む加工機などが稼働しており、紙器印刷の高品質な仕上がりを支えていました。
 特に印象的だったのは、自動化と人の手の融合。機械の稼働時間を極限まで追い求め、効率性を追求しながらも、細部の仕上げには人の目と手が加わることで、製品の完成度が一段と高まっているのです。

■平木社長による会社紹介──「お客様の困りごとを解決する」
 工場見学の後には、代表取締役社長・平木洋二氏による会社紹介が行われました。スライドを用いた簡潔なプレゼンテーションながら、その内容は非常に濃く、印象に残るものでした。
 平木社長は、「パッケージや印刷の仕事をいただきながら、お客様の困りごとを解決することで事業が多角化していった」と語ります。実際、丸信は現在、包装資材の販売、食品OEM支援、Web制作、販促企画、食品検査、補助金取得支援、人材採用支援など、印刷の枠を超えた幅広いサービスを展開しています

■地域とともに、未来へ──“総合パッケージングカンパニー”としての挑戦
 株式会社丸信の企業サイトには、「未来に挑み、お客様の挑戦に伴走する」という言葉が掲げられています。

 この言葉通り、丸信は地域社会とともに成長し、変化するニーズに柔軟に応えながら、常に新しい価値を創造し続けています。印刷という枠にとらわれず、“総合パッケージングカンパニー”としての進化を遂げている丸信。
 その姿勢は、製造業やサービス業に携わるすべての人にとって、大きなヒントと刺激を与えてくれるものでした。

 平木社長、丸信従業員の皆さま、本当にありがとうございました!