定期総会を実施しました

 任意団体ヴィープスは2月20日、「第20回定期総会」を開催しました。

 今回総会の会場となったのは吉里 谷中総本店。初めて訪れたお店ですが、通称〝谷根千〟と呼ばれる東京で人気の情緒ある下町、谷中・根津・千駄木エリアです。根津駅から徒歩5分の静かな住宅街に、落ち着いた日本家屋と庭が印象的な老舗鰻店に初訪問しました。

 司会が34社の参加(委任状含む)を報告し総会の設立を宣言した後、議事役を務める木原チェアマンが議長を選出。運営委員の鈴木健二氏(㈱スズパック社長)を議長に指名、鈴木議長のもと審議を開始しました。

 1号議案「令和6年度活動報告」では、昨年2024年に実施した勉強会を報告。人事採用の現状や有効策を人材サービス事業を行う企業に講演いただいたり、確定拠出年金の解説と有効に企業経営として運用する妙を社労士の方を招いて伺ったりと振り返りました。

 また、一昨年に引き続きキャリアコンサルタントの間野祐子講師による組織活性化の実務をワークショップで学んだことに加えて、人気の「企業視察」を年間通じて3度実施したことを告げました。ワールドプリンター様、彩光社様といった都内のラベル印刷会社に加えて、ヴィープス会員企業である山形県の進和ラベル印刷様を訪れ、大きな学びを得る機会を設けました。

 「令和7年度事業計画」(3号議案)では、好評を博し多くの参加者を集める企業視察の継続実施に言及。今期は6月末に、福岡県久留米市の丸信様に訪れる予定であることを木原チェアマンが告げました。

 また、これは正式に審議され採択されたものではないので運営委員で少しずつ実態調査をしながら…となりそうですが、ヴィープスで共創型ものづくりを画策中です。印刷会社、メーカー、サプライヤーがそろう組織体ですので、それぞれのアイデアやサービス、得意分野を持ち寄って新たな「何か」を生み出せないか。そんなものづくりのための準備を開始する見通しです。

 また5号議案は「任期満了に伴う役員改選」を審議。現執行部員はそのまま留任となり、一部運営委員の交代を承認するなどして、新体制が発足しました。

 上程された全6議案を承認して総会は閉会。引き続き、同所で懇親会を実施しました。

 乾杯の発声は、ヴィープス前チェアマンの宍戸伊助氏。「定期総会も今回で20回目を数えるまでになりました」と、日ごろの運営への理解と支援をねぎらった同氏は「発足当時からいろいろあったものの、業界内でも注目される組織になったのでは」とエールを送って、前途を祝し皆で高らかに杯を掲げました。

 任意団体化する前身まで含めると、実に四半世紀近い歴史を持つわれわれ。事業環境も社会課題も変容していきますが、これからも会員同士知見を共有しながらわれわれはさらに歩を進めてまいります!体験見学の門戸はいつでも開いていますので、東京出張のタイミングでもいつでもお声がけください。

 木原一裕チェアマンあいさつ(要旨)

 昨年は新たに2 社の会員が加わり、より一層活発な活動ができたことを嬉しく思っております。他方、依然としてさまざまな物の価格が上昇しており、価格転嫁が難しい企業も多いのが現状です。そんな中でも、中小企業は適正な利益を確保し、従業員の賃金や待遇を改善することが求められています。やりがいを感じられる職場を提供しなければ、人材を集めることも難しく、生き残ることができないでしょう。

 今年も昨年以上に有意義な勉強会や工場見学会を企画し、会員の皆さまがメリットを感じられるよう努めてまいります。