1月の勉強会報告

 任意団体ヴィープス(木原一裕チェアマン)は1月15日、2025年初となる勉強会を開催しました。巳年の月例活動、スタートです!

 舞台は、東京都港区赤坂のエプソンクリエイティブスクエア赤坂。昨年ヴィープスに入会したエプソン販売㈱さまご協力のもと企画、実行しました。着いてみたら、一等地も一等地。道路を挟んだお向かいには日枝神社が鎮座していました。何という素晴らしいロケーションでしょう。

 シール・ラベル印刷業界におけるエプソンさんと言えば、UVインクジェットデジタルラベル印刷機「SurePressシリーズ」、あるいはラベルプリンタ「カラーワークス」でしょうか。今回のコンセプトは、〝ではないエプソン〟。ラベル印刷だけではない、IJテクノロジーを基軸とした多岐にわたる少量製造・高付加価値印刷とプリントオンデマンドを支援する機会として企画されました。

 開放的で近代的なショールームでは、部分的な木質構造と開口部のガラス張り構造が交じり合い、色彩豊かな出力物があしらわれた壁面と実にスタイリッシュ。ヴィープスとは別の集団が商談したりデモ出力したりとコワーキングスペースのような様相です。すみません、われわれ2回に1回はここで勉強会しちゃいけませんかね。クリエーティブを刺激しモノコトが創り出されていく環境に触れ、早くも高揚感がみなぎります。 エプソン担当者による施設紹介とたくさん設置しているIJP群を詳説。その後会員をアテンドいただき、水性顔料にエコソルベント、レジン、UV、ガーメント、昇華転写とインクや方式の異なる装置を順に見学していきました。

 会に先立ち、今回は事前に自社の会社ロゴやオリジナルキャラクターのデータをエプソンさんに提出していました。習うより慣れろ、ということで、ショールームの各種モデルで実際に目の前でデータを出力し、Tシャツやマグカップに転写していきました。ある会員は、暗闇で光る特殊インクを用いたオリジナルキャラクターのTシャツが出来上がって早速スーツの下に着用。また別の会員は、目の前で熱で溶着させ完成した社ロゴ入りのマグカップをスマートフォンで撮影してSNSにアップするなどして喜びを表していました。一点モノ、自社のガジェットってやっぱりもらうとウレシイものですね。

 他方で「すでに競合も数多い少量提供サービスに手を出すなら、どこに勝機を見いだすか」と経営者同士アイデアを交換。持っている会社に頼む、という答えも最もですが、頼まれる側に転身する判断もまた一興です。いずれにしても、目の前でモノができていく姿を見学しながら意見交換する会は総じて満足度が高く、グッとコンパクトに60分でまとめていただいた〝ではないエプソン〟のショールーム見学はとても楽しい時間となりました。お邪魔しました!

ショールーム見学後は、麻布台ヒルズにある森ビルデジタルアートミュージアムに移動。エプソン販売さんがプロジェクションパートナーとして協賛する「チームラボボーダレス」のアートワークを見学しました。これもまさに〝ではないエプソン〟の最たる事例です。

 外国人観光客の間でも高い人気を誇るチームラボボーダレスの映像の渦に包まれて、言葉が出ないほど圧倒的な感動です。途中手探り状態で進むような暗部もあり、そこから鮮やかな映像の渦に飲まれ、視察を終えるころには軽くアート酔いの状態に。若い世代が多く、体感半分は外国人の方だった印象です。このアートワークの根幹を担う映像の投射にエプソンさんのプロジェクターが使用されていると知り、新たな仲間は何と偉大なことか。世界を魅了し、感動を創り出すテクノロジーに敬意しかありません。

 先進の映像とアートが織りなす作品の数々に参加者らは目を合輝かせ、興奮と高揚感を隠せない会員でした。楽しかったです!