9月勉強会報告
任意団体ヴィープス(木原一裕チェアマン)は9月20日、東京メトロ丸ノ内線の四谷三丁目駅至近にある貸し会議室の一室で、月例勉強会を実施しました。
いつもより部屋も広く、またネット環境もしっかりとした会議室で実施したのは、参加者同士のワークショップもある2時間コースのカリキュラム。講師に国家資格キャリアコンサルタント、ICCA認定 キャリアスペシャリストなど各資格を持つ間野祐子氏を迎えて、演題「組織活性研修~社員が自ら動く組織創り~」と題した勉強会を企画しました。なお間野講師は昨年に引き続き2回目のヴィープス登場となります。
18人が参加する中、会場を4つのテーブルの「島」に分けて、会員らがグループに。講演とともに都度グループセッションを実施して進行しました。
組織活性化の前に、そもそも「組織とは何でしょうか」と間野講師。①協力して仕事をする集団②同じ目的を持ちそれに向かう③立場の異なる者がいて系統的に仕事を進めていく集団、と位置づけたうえで、主題でもある「組織活性化」については「社員個々が組織の理念・ビジョンを理解し、チームワークを発揮しながら、主体的に業務に取り組んでいる状態といえます」と定義づけました。
「従業員の方々がいかに組織の中で機能してくれるか、というところが鍵です。その鍵となるのが『主体性』、その主体性を高める関わりについて詳しく説明していきます」と同氏。 「活性化している組織とはどういう状況だと言えますか」と問いかけた間野講師は、それを“5原則”と提起して①社員に経営理念・ビジョンが共有されている②社員が主体的に業務に取り組んでいる③社員同士が円滑にコミュニケーションをしている④社員個々のモチベーションが高い⑤人材育成の仕組みが整っている、と仮定。ここから②と⑤の文言に注目して、「やはり『主体的』な組織というのは社員の『モチベーション』が高いものです」と説きました。
では、その主体的とは一体何なのか。間野講師は「主体性チェック」としてリスト化した10項目を明記。それを読み上げつつ聴講者と確認しながら「主体性が高まる最初の一歩は『自分はできる』『この組織で頑張れる』そして『上司や仲間は味方だ』と思えるかどうかです」と提起。そのうえで「経営者や上司はどうすればよいのでしょうか」と投げかけた同氏は“3つの関わり”を挙げ「心理的安全を高めること」「意見を持つ習慣をつけること」「相手を尊重するコミュニケーション」について詳説しました。
こうしたロジカルなインプットだけでなく、島ごとにテーマに則した協議や意見交換も並行。とにかく常にアタマを回しつつも組織活性化に資する発想や思考術、具体的な手段を学びました。
間野祐子氏
「主体性を発揮しろ」「主体的になってくれ」と言い続けても、その人の中に〈意思を持つ〉という気持ちや〈自分の意見を伝えたい〉という気持ちが沸き起こらなければ、その次の望む行動にはつながりません。まずは意見を持てるかどうかにフォーカスし、そのうえで部下を尊重したコミュニケーション、そして自走させていくためのコーチングを学んできます。
…実は後から動画で振り返ることのできるよう、初めて「Go Pro」で映像を残したのですが、熱暴走で何度も切れるわ動画容量が数十ギガバイトになるわで、残念ながらお蔵入り濃厚です。協議中のテーブルの会話を映しても、またそれを延々眺めていても仕方ないですしね。
インプットした後はアウトプットし、自分が発した言葉で次の誰かのアウトプットを誘発していく有機的な連鎖。やはりこういったワークショップは、後から一人で見直すものではなくその空間に居てリアルで体験してこそ身につくし役立つものだとあらためて実感しました。少なくとも、事後の懇親会の席まで熱量高く過ごせた、しっかりと印象に残り手ごたえや満足感の遭った回だったことは胸を張って報告いたします。
ヴィープスは双方向型の勉強会や研修会も積極的に実施しています。いつでも体験参加可能です!