1月の見学会報告

Vieps(宍戸伊助チェアマン)は1月25日、2013年初の勉強会を開催しました。
初回は、会員企業の㈲エイブル(横浜市南区新川町、☎045・253・9488)と㈲啓佑社(横浜市南区共進町、☎045・711・7850)を訪れ、設備を視察する見学会を実施。会員20名が参加しました。

エイブルでは、北見博之社長が日本製図器工業社のカッティングプロッタを紹介。

同機は、アクリルや塩ビをはじめとする厚みのある素材に対しても加工が行え、また、回転刃を使用してシャープにカットできることから、仕上げ処理も不要ということです。
北見社長は「全抜き、ハーフカットのほか筋押しも可能で、ラベルやPOP、紙箱といったさまざまな対象に加工を施すことができる」と説明し、カットを実演。ラベル印刷との協業の可能性を探りました。

啓佑社では、米プリメーラのオンデマンドラベルプリンタ「CX1200」を見学。同社の山下圭三氏が説明を行いました。

CX1200は粉体トナータイプのデジタルプリンタで、小ロットのラベル印刷をターゲットにしたもの。支給データをソフト上で面付けして印刷後、同社ではオフラインのカッティングプロッタや既設の抜き加工機で仕上げるといった形で運用しています。
同氏によると、オーダーを受けたら、まずプルーフプリントを出力することで1枚あたりのトナー料金が表示されるため「サンプルデータをもらってから見積もりを取る方が、正しい見積もりがしやすい」との話。
ほかにも温度や湿度による影響が少ない点や、いつ印刷しても同じ色が再現できる品質安定性も評価。山下庫太社長は「対応している基材の種類が多く、月ごとの保守料なども不要。ほかのデジタル印刷機と比較して、ラベル印刷機に条件が近いため導入に踏み切った」と導入の経緯や有効な運用方法を語りました。

見学会終了後は、横浜市南区吉野町の吉野町市民プラザで質疑応答を実施。その後会場を移して新年会を開催し、懇親を深めました。