年に一度の研修会を開催しました

Viepsでは年に一度、工場見学や企業視察を行う研修会を実施しています。今年は4月12日、昨年に引き続いて大阪を舞台にした「大阪研修会」が企画され、会員など約30人が出席しました。

はじめに一行は、大阪シーリング印刷(OSP)の大阪工場(大阪市平野区加美北)を訪問しました。
同社の富士田圭志専務が一行を迎え、工場内の会議室で施設の説明が行われました。「当工場の特徴は『印刷機の台数が多い点』と『トヨタ生産方式を採用している点』。あらゆる〝無駄〟を省いて、計画的な生産を行っています」と歓迎のあいさつを述べました。

説明では同社の担当者が「ジャストインタイムの材料供給」や「標準時間による管理」などについて映像を交え紹介。ロスのない生産工程の実現を全社挙げて推進する同社の強みを学びました。
工場見学は参加者を3班に分け施設を見学。製版から印刷、後加工、検査まで全工程を時間一杯まで見て回り、同社の強力な生産ラインを体感しました。
参加者からは「これほど分業が進んでいるのか」「時間管理を徹底している」など、同社の生産方式に対する感嘆の声が上がりました。
また当日は、OSPの計らいでデジタル印刷機で作成した名前入り千社札を記念品として配布。工場見学を通じてOSPの経営戦略やアイデア、シール・ラベル印刷の効率化の好例をさまざまな形で学んでいました。

続いて一行は、永井印刷㈱(東大阪市御厨東)に移動。同社のクリーンルームに設置された岩崎通信機のホワイトインクを搭載した最新型のデジタル印刷機「ラベルマイスター EM-250W」を見学しました。
永井謙太良社長は「このクリーンルームは私が設計したもので、市販の空気清浄機を利用してクラス1万を実現しました。また、デジタル印刷機の導入により、数十万個単位の可変情報を扱うといった、これまでできなかった仕事を可能にしています」と説明。デジタル印刷機で参加者の名前をラベルに印刷するバリアブル印刷を披露しました。

参加者はクリーンルームの設置方法やデジタル印刷機の操作方法、用途などについて永井社長に質問しては、さかんにペンを走らせていました。

最後に、久保井インキ㈱(大阪市東成区東今里)を訪問。同社会議室でセミナーを行いました。

同社の久保井伸輔社長が会社概要をはじめ自社の取り組み、製品について詳しく説明。

続いて、丸紀印刷所の金光雅志専務が「ブログの仕事への活用法」と題して、自身のブログを通じた仕事への取り組みを紹介しました。

さらに㈱サカヱ彫巧社の舛重聖長社長は、自社製品に関するプレゼンテーションを行いました。

プレゼン終了後は工場施設を回り、インキの練りや色合わせなどの製造工程を見学して、3社を巡る視察は終了しました。

その後一行は場所を変えて懇親会を開催。宴席からはさらに参加者が増え、関西の同業者との交流を深めるなどして今年も充実の研修会となりました。