「13周年記念講演」を行いました
任意団体Viepsは10月7日、2004年に創設して以来初となる公開イベント「13周年記念講演会」を東京都千代田区平河町のルポール麹町で開催しました。
13周年、何でまたこのタイミング?と思われる方も多いのでは。その通り、特に意味はございません。昨年も昨年で、干支を一回りしたのを機に記念講演の実施を試みたのですが、お招きしたい講師の都合がつかなくなった関係で企画が流れて今年にスライドした、という背景によるものです。
記念講演の講師を務めてくださったのは、ノベルティーグッズや販促品に特化した販売サイト「販促花子」を運営する、福井県の平林印刷株式会社、平林満社長です。
平林社長は『20代を中心に売上100億を達成する』という事業計画をスライドに表示。総合印刷の冠を捨てて現在のノベルティーのネット通販に軸足を置き、若手中心の集団でいかに大手に挑んだかという商品・市場・客層を絞り込んだ経営戦略を詳らかにしました。
「繰り返しベーシックを売る」「ホームランは不要、バントを繰り返す」といった表現で語られる平林社長独自の経営思想と共に、捨てる部分と特化する部分を見極めた同社の集中戦略、それを継続して成果を出すマネジメント術を、100分に渡って会員に説きました。
講演会終了後は同所で懇親会を実施。
冒頭、宍戸チェアマンはあいさつの中で「変化ある時代に能動者として立ち上がり、互いの存在を尊重し合い、互いのベストプラクティスを学んで相乗効果を発揮するネットワークグループを立ち上げる。これこそが中小企業が今後生き残っていく道」と、13年前の会則の一部を読み上げます。「初代チェアマンの松浦さんは、武闘派で挑戦者でした」など発足当時を振り返って、次のように述べました。
「私が3代目チェアマンに就任した際、こんな指針を掲げました。『自分の頭で考え、自分で一歩一歩踏み出し、自分にない力を持つ仲間とネットワークを組み社会と業界に活力をもたらし、新しい価値を見出していく。単なる親睦だけでなく、会員各社の顧客満足につながる業務の連携に資する』」
「とかく組織に所属すると『得があるのか』という議論になります。得は与えられるものではありません。自分で求め探さない限り、得ることはない。自分で得を吸収して会社に持ち帰り、それをどう展開するか。これからもどんどん参加して、自分にとっての得を見つけてください。それがViepsの役割であり、存在意義なのですから」
次いで山田裕彦氏が「(松浦)保さんが発する言葉のスケールの大きさに惹かれ、閉塞した現状から脱皮を図る最大の好機と思い、東京へ足繁く通いました」と加入当時を振り返って、盛大に乾杯を発声。
歓談中も会員が次々に壇上へ進み、入会当時のエピソードやViepsへの自身の思いを語って13年の月日を祝いました。
設立者の松浦保氏は「当初は本当に評判が悪かった」と、今となっては笑い話に転化できるような体験談や逸話で会場の笑いを誘いながらも「やっと時代が追いついてきたのかなという印象。今日、こうして皆が楽しく過ごしていただけて何より」と語り、初代チェアマンに大きな敬意の拍手が送られました。
中締めにはViepsが生まれる前の組織から携わる佐々木龍二氏が登壇。
「やってみたがダメだった、これかなと思って掲げるもうまくいかなかった。当時、多くのことが時代に合わなかったし、受け入れられなかった」と、13年の苦闘の道のりを回顧。その上で「何も組織を作った者が偉いのではない。今、48社の仲間と時代に合ったやり方で継続していくことが大切なのであり、それを続けることが偉いのだ」と強調します。
「印刷会社も協賛会もなく、会員は等しく権利を有し、誰でもチェアマンになれるのがVieps。それを踏まえて行動して欲しいし、仲間と時代に合ったやり方で継続してもらいたい」と力強く語り、盛大な3本締めで閉会となりました。
なお当日は、フェイスブック内で組織するコミュニティー「シール印刷・ファン友の会」との共同開催とし、主宰する安部秀徳代表が講演を行いました。