12月の勉強会報告
任意団体Viepsは12月6日、東京都中央区銀座のスワンカフェで恒例の忘年会を開催しました。その前に、いつもの都立中小企業会館で勉強会も実施。一年の締めくくりとなるお楽しみも、最後までちゃんと学びを得てから、という訳です。
普段の半分の時間で行う今回の勉強会は、30分×2社のプレゼンを企画。最初に登場したのは、シール・ラベル印刷の後加工工程に使用される各種加工機を設計製造するソルテック工業㈱(栃木県那須塩原市下田野、☎0287・35・4048)です。同社の高塩康孝氏が、プロジェクターを使用して会社と自社製品を紹介しました。
ソルテック工業は、講師の実父で現社長の高塩吉治氏がラベル印刷機メーカーから独立して立ち上げた企業。そんな同社が最初に開発した、電子カウンター搭載で印刷機に連動するオートカッターに触れた高塩氏は「当時は印刷機から搬送されてくるラベルを裁ちばさみでカットし、枚葉ラベルにして納品していました」と説明。時代を経て現在も広く普及する「PTカッター」の開発によって、後加工から手が離れもう1台印刷機が回せるようになった、別のことをする時間ができたとお喜びいただけました、と語りました。
印刷機メーカー出身というバックボーンのもと「印刷の前後を楽にする自動化・省力化装置、高精度な加工を実現しながら誰でも容易に取り扱える機器を提供することが、創業時から変わらない当社の企業精神です」と語り、ベストセラーのPTカッターをはじめとする〝切る・抜く・貼る・巻く〟各種コンバーティング機をスライドと動画で紹介しました。
続いて登場したのは、宮崎県の㈲三森特殊印刷社(宮崎市大字新名爪、☎0985-39-2075)。当日は宮崎から三森暢久社長自らマイクを握り、沿革や事業内容といった自社紹介を行いました。
あいにく不具合でPCとプロジェクターとの接続がうまくいかず、急きょマイク1本でのプレゼンに。それでも東京営業所の細田和宏所長を中心に、スクリーン印刷の技術特性や特色をはじめ、豊富に用意したサンプル類を回覧しながら、それぞれの印刷加工のポイントを解説。中にはファミリーレストランで使用されるプラスチック製のスタッフの名札、生ゴムに直接印刷したコースター、基材表面が粗く凹凸の多い和紙にも精細な印刷を施した酒ラベルなど、スクリーン印刷の多様性を示していました。
終了後場所を移し、約30人で忘年会がスタート。北海道へ視察したり、設立後初めて外部で記念講演を実施したりと、充実した1年の活動を振り返りながら各々楽しんでいました。