4月の勉強会報告

任意団体Viepsは4月18日、中央区銀座の東京中小企業会館で勉強会を開催しました。

「経営向上計画~中小企業政策のパスポート」をテーマに、㈱高崎総合コンサルタンツの萩原義昭課長が講師を務め、会員ら20人が参加しました。

萩原氏ははじめに、政府や行政によるこれまでの経済政策の大まかな流れと、それに付帯する補助施策のあれこれを総括。それを踏まえて、会員企業も特に関心の高い「ものづくり補助金」の動静について言及しました。
前職は実は印刷会社勤務だったという萩原氏。それゆえ、とりわけ印刷会社を相手に数多くのコンサルタント実績を抱える同氏は▽成功例と失敗例▽評価されるための要点のまとめ方▽加点・減点対象になる項目▽具体的記述法、などのきわめて実用的な申請書の書き方と攻略法を伝授。経営者も多い会員は、一言も聞き漏らすまいと真剣に耳を傾けてはペンを走らせていました。

また同氏は、昨年施行した「中小企業経営強化法」について解説。

「経営力向上計画は稼ぐ力をつけていこう、というお達し」と位置づけ、「施策に乗るには国のやりたいことを理解すること」「大切なのは流れをつかむこと」と要旨やポイントを述べます。「経営力向上計画の本質は、国が求める施策に沿った経営ができる中小企業を選別し、創り出し、支援するための〝試金石〟だ」と持論を語るなど、支援制度取得に挑む経営者にとっては大変意義ある90分となりました。

終わりに萩原氏は「今すぐ使える補助金・助成金」として、資金用途・金額上限・難易度など含め複数紹介。経営力向上へ挑む会員らにエールを送りました。