9月の勉強会報告

任意団体Viepsは9月15日、中央区銀座の中小企業会館で勉強会を開催。16人が参加しました。

Viepsは元来、水平協業と機械の相互利用を組織の基本理念に掲げています。つまり情報の共有化や相互理解が欠かせません。今期初めて、会員企業が講師を務める自社紹介の会となりました。

はじめに講演したのは、進和ラベル印刷㈱。東京支店の晋道直人氏が登場しました。

晋道氏は最初に、自社を紹介したVTRを放映。映像を通じて、包装資材の販売を前身とする同社の沿革をはじめ、現在の設備状況や製造品目の説明、また進和ラベル印刷のHPから同社の工場見学を申し込むことができるといった、開かれた社風など包括的に紹介しました。

次いで晋道氏は、7月に正式オープンしたばかりのラベル印刷通販サイト「ラベルパワー」について解説。モニターを介して実際に操作しながら、オーダーまでのフローを説明しました。

「開設からまだ間がないため、本格的な引き合いはまだこれからの状況。ラベルパワーをより効果的に運用していくためのアイデアやアドバイス、HPのデザインに対する雑感や印象など、会員各位の忌憚のないアドバイスをぜひうかがいたい」と結びました。

続いて、㈲茂木シール印刷の茂木隆氏が「若者の社員教育について」と題して講演しました。

茂木氏は前職で自動包装機メーカーに勤め、毎年新入社員を教育するという次世代育成の業務を8年担当してきたとのこと。直前まで学生生活を送ってきたミレニアル世代の新社会人を相手に、社会人像を指導し続けてきた経験則に基づく分析を報告しました。

若者をM1(20~34歳男性)とF1(同女性)とした場合、M2(35~49歳男性)F2(同女性)との違いを「仕事の3K」で対比。M2F2世代の3Kを【根気・根性・こだわり】と評したのに対して、M1F1世代を【簡単・効率的・コピペ】と対比させ、その仮説に言及しました。

また、基礎教育の必要性に関しても両世代の違いについて指摘。

①固定電話

▽M2F2…相手が誰だか分からないので「はい○○です」と名乗る

▽M1F1…ナンバーディスプレーで「○○さんこんにちは」

②訪問客

▽M2F2…「どちらさまですか」「(相手)○○です」「母は出かけています」

▽M1F1…モニターホンで事前確認し知らない相手は無視・拒否

③営業手法

▽M2F2…相手の顔を見て雰囲気を感じて営業したい・重要事項や緊急の場合はまず電話・飛び込み営業も問題なくできる

▽M1F1…できれば合わずにメールで済ませたい・極力電話をかけたくない・飛び込み訪問が怖い

こうして茂木氏は〝若い子の考えが分からない〟と口にする経営者に対してそういう性質であるとした上で「皆さんにとっての〝当たり前〟を、M1F1はまた別の当たり前として持っている」とコメント。その上で「世代間には違いがあることを認識して、適切な指導・教育法を選択する必要がある」旨を訴えました。