研修会を実施しました
任意団体ヴィープス(宍戸伊助チェアマン)は6月14日、毎年恒例の企業研修会を実施しました。
一昨年の宮崎、昨年の愛知に次いで、今年は初の四国が舞台。宍戸チェアマンが技術委員長を務める、東京都正札シール印刷協同組合をはじめ、ラベル協組、神奈川協組、京都協組、大阪協組と各地からも参加者が集い、総勢44人で実施しました。
今回訪問するのは、粘着紙メーカーのマルウ接着㈱(愛媛県四国中央市下柏町、横尾誠二社長)と、ヴィープス会員でもあるカミイソ産商㈱(香川県観音寺市豊浜町箕浦、大西聖和社長)の豊浜工場の2社です。JR岡山駅に集合して、大型の貸し切りバスで瀬戸大橋を越えて向かいました。
移動の車中、主催者代表で宍戸チェアマンは御礼を述べた後「日ごろ公開していない、製造現場の見学が実現し、大変ありがたい限りです。せっかくの機会ですから、学び得た情報を各社・協組に戻り共有してもらえれば」とあいさつしました。
1件目のマルウ接着では、横尾社長が一同を歓迎。その後、会議室で担当者が工場内のスリッターやコーター、印刷機などの設備概要と、受注から製造、発送までの一連の工程を説明しました。その後、3班に分かれ総床面積4万4,101㎡で、東京ドーム約1個分の工場を見学しました。
見学を終えた参加者からは「日ごろ扱っている粘着紙製造の現場を見ることができ新鮮でした。また、原反をレールで搬送先別に振り分けたり、パッキングが自動で行われていたりと、作業の省力化を図っている点が参考になりました」といった感想が聞かれました。
また、2件目のカミイソ産商豊浜工場では、大西和幸専務取締役が一同を迎えてくれました。同工場では主に食品や工業ラベル、コースターの製造現場を視察。ほかにも、数千種もの樹脂版をシール1点ごと作成した管理表とひも付くコード番号、ショット数で管理した収納棚など2班に分かれて見学しました。
このうち、厚さ0.5~1mmのコースターは、印刷から打ち抜き加工までを行うほか、紙を貼り合わせることで2mmのコースターも製造しています。担当者によれば、コースターの印刷は中古機を活用して部品のメンテナンスや交換を欠かさないようです。
また、工場内には女性がサブオペレーターを務め、一度に数台の印刷機を管理しており、男性従業員は、主に配送などの力仕事を担います。
参加者は「製造品や工程に応じて専業・分業していました。現場の体制づくりを参考にしたいです」という声が聞かれました。
2工場を見学した後、バスで岡山市内へ。有志で懇親会を開催しました。
見学会を振り返って、田中祐正札理事長は「自社を見つめ直すきっかけになりました」と述べ、乾杯を発声し親睦を図りました。今回、寛大なご配慮をいただいたマルウ接着様、カミイソ産商様、本当にありがとうございました!