10月の勉強会報告
任意団体ヴィープス(木原一裕チェアマン)は10月25日、江東区有明の東京ビッグサイトで、10月度の月例勉強会を実施しました。なぜビッグサイトで執り行われたかというと、こちら!
5年振りの開催となった「ラベルフォーラムジャパン2024」(ラベル新聞社主催)の展示会会場を視察しよう、という企画でした。同催しの展示会には、実にヴィープス会員が11社出展しています。つまり、展示会場の1割はヴィープス会員であるということ。ちなみに、かつての会員まで含めるとさらに上昇して2割近くになります……!ラベル業界の異端児的存在も、いつの間にか。
そんなわけで、仲間のブースを見学させてもらいながら店番を頑張る同志を応援する企画。仲間はブースで受け入れ準備をしてくれる側となりますので、小集団で巡っていきました。
11社ありますから、1社10分だけでも途中移動もあるためゆうに2時間超えに。なるだけコンパクトに回っていきたいブース訪問の最初は、もちろん木原チェアマンの会社から!集合場所には飛び入りで会員外の地方ラベル印刷人も加わって、10人超の集団で視察を始めました。
11社ありますから、1社10分だけでも途中移動もあるためゆうに2時間超えに。なるだけコンパクトに回っていきたいブース訪問の最初は、もちろん木原チェアマンの会社から!集合場所には飛び入りで会員外の地方ラベル印刷人も加わって、10人超の集団で視察を始めました。
㈱フナミズ刃型製版
ゼンマイ刃をチェス盤にマグネットで固定して運用する独自の着脱システムを確立した「エコマグ」をはじめ、秋の新作であるゼンマイ刃用のスポンジ「あな~き~」もチラシと製造サンプルで最速紹介しました。ノベルティーのかわいいトートバッグをいただきました、チェアマンありがとうございます!
エプソン販売㈱は、ラベルフォーラムジャパンの目玉でもあったデジタルラベル印刷機「SurePress」の最新モデルをアジア圏でいち早く実機披露しました。従来機から格段に印刷スピードが向上したデモ稼働も間近で見せてもらい、出力サンプルやリーフレットとともにゲームチェンジャーの1台を体感しました。みな強い刺激を得ました。
リンテック㈱は、会場入り口から入ってすぐの一等地に居を構え、日本のラベル市場をけん引する粘着紙メーカーとして機能性、環境適性、経済合理性を有した多種多様なラベル素材を実物とパネルで紹介。「Livasta」にホットメルト粘着剤使用ラベル素材、「ライナーレス封かんテープ」と、ミニメガホン片手に仲間がていねいに解説してくれました。機能性付与にエコ実装、どちらも将来のラベル使用の需要守るために大切ですね。
進和ラベル印刷㈱は、NFCタグを利活用した真がん判定用のソリューションを紹介。スマートフォンをかざすことで専用アプリなど不要でサプライチェーン上の情報を入手できるなどといった同社が展開するラベルとサービスを説明してくれました。このほかにも、ボトル容器の首部分に引っ掛けて使用するPOPラベルの代替品や、携行用アルコールディッシュの〝ふた〟ことフラップラベルにオリジナルの印刷をして販促用途で提供するサービスもプッシュしました。
久保井インキ㈱は、香るインキ「プルースト」の商品を紹介しました。印刷物の表面をこすると、マイクロカプセルから香りが放出されるというもので、ラベンダーや石けん、バラといったよい芳香をDMや名刺、封筒に活かしていく運用法と実例を説明しました。なお同社は、2025年4月から開幕する「大阪万博」の大阪パビリオンで出展します!そこでも、香り印刷をさらにアップデートしたものを展示するようです。要チェックですね。
大阪シーリング印刷㈱は、機能性や新規性のあるラベル群のほかに、UVレーザーで文字を発現させる独自素材とUVレーザーを組み合わせた、ラベルが不要になる印字ソリューションを披露した。UVレーザーメーカーが先行して開発した印字発現ソリューションは、グレー気味でクロがしっかり出ず、賞味期限などの印字用途。他方、大阪シーリング印刷のものはバーコードやQRコードとして使用できる見通しという再現性で黒を発色しています。大きなイノベーションが生まれそうなことが分かりました!
㈱タカノ機械製作所は、感光性樹脂凸版製版機「タカノプロセッサー」の新モデルを発表。独自設計の特注LED管を採用した大型モデル「同DX-2120 neo」を展示。㈱T&K TOKAは、LED-UV対応の高感度インキや、オランダMPS社製のフレキソ印刷機で国内ラベル印刷会社に導入実績のあるモデルを動画で仲間に紹介してくれました。
㈱Sakae Plusは、ラベルのデータを立体化してデジタルモックを作る「3DCG」技術を披露しました。デジタルデータ上で箔押しを施したラベルを生成し、それを左右に動かすことで光を受けて反射したり影となり沈んだりといった意匠の変化まで、実物と見まがうほどの的確な再現に舌を巻く思い。後は本業の箔押しを施したサンプルが並び「外国の来場者が特に注目していました」と舛重社長。
コニカミノルタ㈱は、先進のデジタル印刷機を実機で披露。「AccurioLabel」の「同400」を展示していました。先行モデルの「AccurioLabel230」は全国のラベル印刷会社はもとより、ラベル外の同業異種が後加工機と一緒に導入してシール・ラベル印刷業界に参入する際のモデルとしても選ばれています。そのハイエンドモデルも国内企業に導入が始まっているとか。意欲機の動静は気になるところですね。
また丸昌化学工業㈱は、基材に特有の風合いのあるものや意匠性を持つものなど、国内粘着紙メーカーにない海外製の粘着紙を紹介しました。びんに貼って水にドブ浸けした状態で展示することで、見た目の特徴だけでなく耐水性も有して酒ラベルにも適合するというアピールでした。 このほかにも会場内の移動の途中、旧会員の㈱友功社ブースを通りかかり、大野玄太郎社長にあいさつ。ラベル印刷会社でありながら包装機器も製造販売するという意欲的な企業です。
そんなこんなでたっぷり120分の視察は無事終了。夕方からは場所を新橋に移して懇親会を行い、今日の感想や意見交換といった仲間との語らいに花が咲きました。