11月の勉強会報告

任意団体Vieps(宍戸伊助チェアマン)は11月16日、中央区銀座の中小企業会館で勉強会を開催。「会員企業に学ぶ自社でもやれる中心企業経営」をテーマにVieps会員2社が講師を務め、15人が参加しました。

はじめに、宍戸チェアマンが自ら講師として登壇。宍戸チェアマンは大輪印刷㈱が「ISO9001」「同14001」の2015年改訂版を取得し「第17回印刷産業環境優良工場」として今年9月に(一社)日本印刷産業連合会から表彰されたことを受け、主に環境配慮への取り組みや無駄の削減について解説しました。

「クレームや製造工程内不良の削減によって、インキ缶やシールかすなどの産業廃棄物の排出量を、13年から17年までの5年間で7.3t減らすことができました」と、実績値の表を交えて紹介。小学生の社会科見学を受け入れているといった地域への貢献が、優良工場選出の要因のひとつになったのではと分析していたほか、エアコンの室外機を水で冷やすと冷却効率が上がり、電気代を削減できるといった工場環境の豆知識も披露しました。

もう1人の講師は、㈱フナミズ刃型製版の木原一裕社長。

木原氏は「CS(顧客満足度)向上のためのES(従業員満足度)向上 7つの取り組み」と題して、「企業理念、経営理念、行動指針の策定」「目標設定を中心にした評価制度」などの実例を発表・報告しました。

同社の刃型固定システム「エコマグ」の伸長に伴う業務増加によって、残業が常態化していたことに触れ、勤怠管理のクラウド化、情報共有システムの整備といった対策を講じたと説明。

また、従業員主体で品質管理やレクリエーションを企画する委員会の設置によって、一体感とモチベーションの向上を狙っていると取り組みを紹介しました。