9月の勉強会報告

任意団体ヴィープス(木原一裕チェアマン)は9月17日、Zoomでオンライン勉強会を開催しました。

今期の活動テーマ『人と地球に優しく』のもと全3回で企画された「ヴィープスSDGs勉強会」の初回。講師に㈲サステイナブル・デザイン社長の西原弘氏を迎え、15人が聴講しました。

同氏はグリーン購入ネットワークや(一社)日本印刷産業連合会の「グリーンプリンティング認定制度」の委員を務める、印刷業界を熟知する人物。今回はガイダンスとし、SDGssの基礎知識を中心に説きました。

「SDGsを『SD』と『Gs』に分解し考える」と西原氏は、持続可能な開発(SD)の言葉の定義は1987年、国連の「ブルントラント報告」で規定されたと言及。他方、目標(Gs)は2015年、同じく国連で向こう15年間の国際社会共通の目標「2030アジェンダ」採択により「持続可能な開発に28年かけ具体的目標が加わり、SDとGsが結合した」と説明します。

30年にSDGsが目指すのは「すべての人の人権の実現」であると提起した西原氏は「30年がゴールならば始まりはいつか。第2次世界大戦が終結した1945年の国連設立が起点とされる」と指摘。国連憲章の中で個人の人権の尊重という価値観が初めて明確に打ち出され「その70周年が2015年でした」と、SDGs誕生までの系譜や背景をひも解いた上で「30年がゴール、達成して終わりではなくスタート」などとSDGsの本質を説きました。

事後の質疑応答も含めて、分かるようでわからなかったSDGsについて、まずは初回120分間をしっかり学ぶことができました。